【徳島県】第7番札所 光明山 蓮華院 十楽寺(じゅうらくじ)

こんにちは、kScの田中です。『四国お遍路ときどきサウナ』のエピソード7では、第7番札所「十楽寺」(じゅうらくじ)を紹介いたします。

第6番札所の安楽寺から市街地を西に進むこと約5分で徳島県阿波市に入ります。そこからさらに10~15分歩き、1本北の通りに出ると、通りに面して開けた駐車スペースと、歴史を感じさせる十楽寺の朱塗りの山門が見えてきます。山門は安楽寺のものと同様に竜宮城を彷彿とさせるものです。中庭には立派な松が植えられていたり、まだ建築から浅い本堂が構えられていたりと見どころの多いお寺です。

第3番札所の金泉寺から第4番札所の大日寺、そして第5番札所の地蔵寺、第6番札所の安楽寺まではそれぞれ結構な距離があります。ですが、安楽寺→十楽寺は比較的近距離で歩きやすい道なりなので、ぜひ気軽に歩いてみてはいかがでしょうか。

第7番札所  十楽寺(じゅうらくじ)

十楽寺(じゅうらくじ)は、徳島県阿波市にある、高野山真言宗の寺院です。本尊は阿弥陀如来で、空海(弘法大師)の作と伝えられています。山号は光明山(こうみょうざん)、院号は蓮華院(れんげいん)で、四国八十八箇所巡礼の第7番札所として知られています。隣接する光明会館は宿泊施設として営業しています。

ご詠歌:人間の 八苦を早く 離れなば 到らん方は 九品十楽(くぼんじゅうらく)

歴史
寺伝によれば、大同年間(806年~810年)に空海が巡教のためにこの地を訪れた際に、阿弥陀如来を感得し、その像を刻み本尊として祀ったとされています。この丈六阿弥陀如来坐像は甲賀三大仏の1つで、日本最大級の大きさを誇ります。創建時は現在地より北に3kmほどの十楽寺谷の堂ヶ原にあったと考えられています。

空海は人間が受ける八苦(生、老、病、死、愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五陰盛苦)という苦難と、極楽浄土に往くと受けられる十の光明と輝く楽しみ(聖衆来迎楽、蓮華初会楽、身相神通楽、五妙境界楽、快楽無退楽、引接結縁楽、聖衆倶会楽、見仏聞法楽、随心供仏楽、増進仏道楽)が得られるようにと考え、「光明山十楽寺」という名称を与えました。

本寺は阿波北部でも有数の広大な七堂伽藍を有していましたが、天正10年(1582年)に長宗我部元親の兵火によりすべてが焼失しました。しかし、本尊・脇仏・舎利仏などは当時の住職と弟子が運び出し、難を逃れたと伝えられます。その後、寛永12年(1635年)に現在地で再建され、平成6年(1994年)には木造の本堂が建立されました。

境内

▲本堂


▲大師堂

▲山門
○本堂:平成6年に新築された。
○大師堂:大師像を拝観できるお堂。
○山門(鐘楼門):竜宮城を彷彿とさせる形状である。
○中門(遍照殿):上層は眼病平癒の地蔵尊として知られる愛染明王が安置されている。東(左)は縁結び、西(右)は縁切りの入口になる。
○十三不動明王:太平洋戦争時の第13期海軍飛行予備学生の慰霊のために建立された。
○治眼疾目救歳地蔵:本寺は眼病の治療にご利益があるとされ、参詣者が多い。
○本尊写し仏:本尊は写し仏とは逆の着色で、身体が緑色で台座と光背が金色になっている。

宗派:真言宗単立
本尊:阿弥陀如来(伝弘法大師作)
開基:弘法大師
創建:大同年間(806年〜810年)
真言:おん あみりた ていせいから うん

所在地
〒771-1509 徳島県阿波市土成町高尾字法教田58
電話
088-695-2150
駐車場
普通20台・大型5台 午前7時〜午後5時まで
宿坊
あり(70人・個室)
公式HP

*境内は基本的には写真撮影OKですが、場所によっては撮影禁止の所もあります。
*気を付けながら撮影しているつもりですが、禁止箇所に気づかず見逃していれば再編集いたしますのでご一報ください。

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